一昨年まで、おいしい巨峰の房をたくさん作ってくれた我が家のぶどうの木。
昨年は、害虫ブドウスカシバに侵食されてしまったために収穫できず・・・
それから1年間、害虫には目を光らせて予防し、今年は元気に復活してくれました♪

花穂(かすい)もポツポツついてきています。

ぶどうはこの花穂が生長して実になり、大きな房になっていきます。
花穂が増えてきたら、生長の良くない花穂は取ってしまう花穂整形という作業を行いますが、まだ花穂が少ないので、5月の作業にさりそうです。
今日は、花穂整形と同じくらい大切な芽かきの作業を行いました。
ぶどうの木の芽かき作業を行う理由
ぶどうの花芽(かが)は、混合芽といって1つの芽の中に花房と新梢の2つがいっしょに入っています。
ぶどうの芽は冬の間、生長をせずに、春になって一気に生長していきます。
花房の形や大きさや数は、春先の養分の多少によって決定されます。
そして、ぶどうの芽は1つの芽からいくつかの芽が出るので、この芽を1つにしてあげることによって、大きく形の良いぶどうを実らせることができます。(栄養を分散させて、結局、生長の良くない花房がたくさんになってしまうのを防ぐことです。)
そのために、芽から複数の芽が出たときに、1番成長のよい芽以外の副芽を取り除く作業が必要となり、これを「芽かき」と言います。
特にぶどうの木を植え付けてから1~2年目は新梢の伸びが悪いことがあるので、芽かきを行って新梢の伸びを良くする必要があります。
ただし、植え付け3年目以降になると、ある程度、樹勢が一定しているので、あわてて芽かきを行う必要がなくなってきます。
だいたい、毎年、4月の暖かくなって芽が増えてきたときに、1つの梢から2つ以上の芽が生長したときに行います。

右の芽の先端にも花穂が付きそうなので、取ってしまうのはもったいないと思ってしまいますが、大きなぶどうを育てるためには、必ず、行わなければなりません。
根元から園芸ハサミで切り取ります。

切り取る前には、必ず、ハサミをきれいに水洗いしてから行います。
ハサミに他の植物のウイルスなどが付着していたら、大変なことになります。
芽が柔らかかったら、手で摘み取っても構いません。
今日は、いっぺんにやらずに目立って、芽が2本以上出ている箇所のみ行いました。
ぶどう栽培はどんな作業でも、あわててやってしまうと、取り返しのつかないことになることがあるので、様子を見ながら慎重に行います。

これから、どんどん出てくる(だろう)花穂は、大切にしていきたいですね。

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