じゃがいもの袋栽培記録(2022年2月~6月)

じゃがいもの育て方

 2月に種いもを購入したメークインですが、今年は袋栽培に挑戦してみました。

 というのも、じゃがいもの種いもは1袋単位で売っていて、それを全て植え付けるスペースが我が家のミニ畑には無いので、露地栽培で余ったものは、園芸土の入っていた袋を使って袋栽培を行いました。

 じゃがいもの収穫の目安は、地上に出ている葉や茎が黄色くなってきて倒れだした頃が収穫時期のサインです。

 じゃがいもは、収穫前1週間ほど、土を乾燥させる必要があるため、ここ1週間は袋を軒下に置いて、雨が降っても濡れないようにしていました。

 そして、1袋は12日前に収穫したので、今日はこの残りの3袋分のメークインを収穫しました。

 大小さまざまですが、14個の収穫でした。

 これでじゃがいもの4袋分の収穫を全て終えたので、種いもの芽出しから収穫までの栽培記録をまとめてみました。

 本音を言えば、もう少したくさん採れるかと思いましたが、芽かきの数が少なかったなどの反省点も踏まえて、秋の栽培に向けての教訓としても記録しようと思います(^^;

1 メークインの芽出しと袋栽培で使った培養土

 昨年は「男爵いも」を育てましたが、今年は「メークイン」を栽培することにしました。

 じゃがいもは、食用のじゃがいもを種いもとしても、育てることができますが、ウイルスなどに侵されている可能性が高いので、必ず、市販の種いもを使用します。

 そして、市販の種いもは、まだ芽がそれほど出ていません。

 このまま土の中に植え付けてしまうと、太陽を浴びることがないため、なかなか芽が出てこなくなり、場合によっては、そのまま枯れてしまうこともあります。

 土の中に植えた時に、芽がある程度、出てきた状態になっていると、その勢いのまま、ぐんぐん芽が生長していきます。

 これは、じゃがいもがある時期までは、休眠する性質があり、この時期を過ぎると急に芽が出始めます。

 芽出しは、なるべく暖かく、陽当たりの良い場所に置いておき、夜も気温が低くならない場所に置いておくと芽が出てきやすいので、我が家の中で一番、陽当たりの良い場所に置いておき、夜も室外には出さないようにします。

 この状態で2週間~1ヶ月ほど置いておけば、芽が出てきて、植え付けに適した状態になります。

 じゃがいもの袋栽培で使った土は、昨年にプランターの野菜栽培で使っていた土をリサイクル材を使って再生した土を使用しました。

 じゃがいもは、酸性気味の土壌を好むので、露地栽培でも袋栽培でも、連作しなければ、pHが5.0~5.5くらいで十分に育ちます。

2 芽出ししたメークインを袋に植え付け

 1ヶ月ほど芽出しをし続けると、種いもからの芽が1㎝以上の長さになってきます。

 じゃがいもの種いもを土に植え付けていきますが、あまり大きいと芽がたくさん出すぎて栄養が分散して育たないので、植え付ける1個当たりのサイズは、40~60gが良いくらいです。

 なので、種いもの1個の重さが100gほどある場合は、半分に切って、切った面を下にして土に植え付けします。

 そして、じゃがいもを袋栽培する場合ですが、麻袋やポリ袋を使って育てることもできますが、材質的に丈夫な園芸土が入っていた袋を使いました。

(余っている袋を再利用できるので、環境にも優しいです♪)

 袋の大きさの目安ですが、じゃがいもは、芽が伸びてきたら、上に土を盛っていくので、袋の高さが50㎝以上あることが望ましいです。

 袋の作り方ですが、まず、土を袋に入れた後、上を紐で結んで、逆さ向けにします。

 そして、底の両端に土を入れないようにして、内側へ折り曲げてガムテープで固定します。

 こうすることによって、袋の底に平らな面を作ることができ、袋を立てても安定します。

 ちなみに、この園芸土の袋のサイズは、30L の土が入っていたものです。

 この袋は、高さが70㎝以上あるので、半分に折り曲げて、日光が当たりやすいようにします。

 そして、プランターのように通水の穴がないので、園芸ハサミを使って、袋に穴を空けていきます。

 全部で、30か所ほど穴を空けます。

 植えつけは、露地栽培と同じように10㎝ほどの深さの穴を掘って、種いもを植え付けます。

 私は、袋によって種いも1個植え付けた袋と2個植え付けた袋がありましたが、種いもは1袋に1個のほうが、たくさんのじゃがいもが採れました。

 やっぱり、スペースに限りがあるので、種いも2個だと根が混み合って成長を妨げていたように感じるのと、2個植えすると1袋に4本の芽を成長させる(後で記載がありますが、芽かき作業によって、1個の種いもに2本の芽を成長させます。)ので、袋栽培では多すぎるように感じました。

3 メークインの芽かきと追肥・土盛り作業

 種いもの植え付けから20日ほど経過すると地上に芽が出てきます。

 そして、植え付けから1か月ほど経過すると芽がぐんぐん伸びてきました。

 じゃがいもは、芽の長さが20㎝以上になってきたら、「芽かき」という作業が必要になってきます。

 じゃがいもは、種いもからたくさんの芽を伸ばしてきます。

 その芽をそのまま育てると、たくさんのじゃがいもができますが、1つ1つのじゃがいもは、小さくなってしまい、食用に適したサイズのじゃがいもができなくなります。

 そこで、1つの種いもあたり2本の元気な芽だけを残して、残りの芽を根元から切って処分してしまいます。

 これをじゃがいもの「芽かき」と言います。

 芽かきを行う方法ですが、じゃがいもに生えてきている芽の中で元気そうな2つの芽だけを残して、後は、園芸バサミで根元から切り取ります。

 袋栽培の場合は、少なくとも1袋に2本の芽だけを残しておかないと、成ったじゃがいものサイズが小さくなってしまいます。

 私の場合も、2個の種いもを植えた袋は、4本の芽を成長させてしまったので、期待していたほど大きなサイズと数のじゃがいもが採れませんでした。

 袋栽培は、1袋に種いも1個で、芽は2本ないしは1本にしておくことが、良いサイズのじゃがいもを育てるコツですね(^^;

そして、芽かきを行ったタイミングで1回目の追肥を行います。

追肥は、1株あたり20gほどの有機質肥料を株の周りにまきました。

露地栽培の場合、追肥した後は、畝の場合だと畝の両側の土を寄せて、肥料と混ぜ合わせる「土寄せ」の作業を行いますが、袋栽培の場合は追肥を行った後に、新しい培養土を肥料の上に盛って、肥料と混ぜ合わせる「増し土」という作業を行います。

 こうすることによって、土の中にじゃがいもの成長に必要な栄養分が含まれ、元気な茎と葉が育っていきます。

 2回目の追肥と「増し土」は、紫色の花が咲いてきたころを目安に、同じ方法で行います。

4 メークインの収穫と収穫したじゃがいもの保存方法

 じゃがいもの芽出しから収穫までの作業は、およそ1か月単位で行われることが多かったです。

 今年のメークインも、2/20に種いもの芽出しを開始、3/21に土に植え付け、4/23に芽かきと1回目の追肥、5/15に花が開花し2回目の追肥、そして、6月中旬ころから収穫が始まりました。

 じゃがいもの収穫の目安は、葉が完全に黄色くなり、茎も倒れてきたものから収穫していきます。

 袋栽培は4つの袋で行っていましたが、6/13には1つの袋の葉と茎の状態が、収穫できそうな状態になっていたので、掘り起こして収穫しました。

 この日は、1袋で10個の収穫でした。(それにしても小さいサイズが多いですね・・・)

 そして、今日、3袋分で14個のメークインを収穫したので、4袋で計24個の収穫量でした。

 ちなみに、じゃがいもの収穫ですが、天気が良く土が乾燥している時に行うのがベストです。

 これは、土が雨によって湿っていると収穫した時のじゃがいもが腐りやすくなるからだと言われています。

 そして、収穫前の1週間は、なるべく土が湿らないようにする方が良いので、雨の降る日は袋ごと軒下に置いておきました。

 収穫したじゃがいもは、それでも表面が湿っているので、水で洗ったりせずに、手で軽く表面の土を払い落とします。

 この時に、特にメークインは皮が薄いので、皮をめくってしまわないように気を付けます。

だいたいの土を落とせたら、このまま風通しのよい場所に広げて乾燥させます。

 このまま、1~2日ほど置いておけば乾燥するので、そのあとは、新聞紙で包んで15℃前後の冷暗所で保存し、料理で使う時に、新聞紙から出して使っていきます。

 まだ、ミニ畑で育てている露地栽培のじゃがいもは残っていますが、4ヶ月にわたる春じゃがいもの袋栽培が終わりました。

 反省点としては、やっぱり1袋に残した芽の数が多かったことに尽きます(-_-;)

 秋に袋栽培する場合は、1袋に植え付けする種いもは1個、残す芽は、1~2本を守って育てていきたいです!!

(う~ん、でも、ちょっと悔しいなぁ)

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