九条ねぎの栽培記録(2021年~2022年)

九条ねぎの育て方

 昨年の3月3日に種まきを行って、一度、発芽に失敗し、再度、3月29日に種まきを行った九条ねぎが、この冬まで大きく育ち、昨年12月からコンスタントに切って収穫できるようになりました。

 今日も、まだまだ採れそうなねぎの葉がありましたので、何本かハサミで切って収穫しました。

 ねぎの生育適温は、15℃~20℃と冷涼な気候を好み、寒さには強いため、氷点下になっても枯れることはありません。

 よって、種まきから発芽して、暑い夏さえ乗り越えることができれば、甘みのある九条ねぎを採ることができます。

 ほぼ、1年がかりの栽培になりましたが、昨年の種まきからの栽培状況をまとめてみました。

1 九条ねぎの土づくりと種をまく時期

 まず、土づくりですが、九条ネギの適正なpHは、6.0~7.0なので、種をまく前に土の酸度を測定しました。

 土壌酸度計で測ったら、pH6.8だったので、苦土石灰はまきませんでした。

 プランター栽培の場合は、雨が降ったら軒下に移動させ、酸性雨に当たるのを防ぐことができるため、土が極端に参加することがないからです。

 露地栽培の場合は、苦土石灰をまく必要があります。

 最初は、プランター2つで育てることにしたので、深さ1㎝のまき溝を10㎝の間隔で2列作りました。

 あとは、このまき溝に5~8粒の種を1㎝間隔でまいていきます。

 種をまいた後は、土を被せて優しく土を固めて、たっぷり水やりをしました。

 ここから10日ほど経てば、発芽する予定だったのですが、2週間たってもなかなか、発芽しませんでした。

 そこで、土を掘り起こしてみると、芽の部分がほとんど枯れていました。

 枯れた原因として、土が多湿状態になっていたことが考えらえました。

 九条ねぎの土は、乾燥すれば、水やりが必要なんですが、あまりに水分を含みすぎると成長を阻害するだけでなく、芽を枯死させてしまうくらい、多湿状態に弱いそうです。

 確かに、3月はまだ、寒い日があったので、菜園棚にビニルを被せたりして、土がしっかり乾燥する回数が少なかったように思います。

 そこで、気を取り直して、再度、種まきに挑戦しました。

 今度は、しっかり土を乾燥させた状態で、同じように10㎝間隔のまき溝に4~5粒ずつまいていきました。

 前回の反省を生かして、毎日、水やりをするのではなく、土がカラカラに乾いた時だけ、水やりをするようにしました。

2 九条ねぎの発芽と間引き

 今度は、種まきから3日目にかわいい芽が発芽してくれました。

そして、発芽から10日後には、たくさんの芽が出てきて、丈も伸びてきました。

 このままだと苗が徒長しすぎてしまいます。

 徒長というのは、植物の茎や枝が必要以上に上に伸びすぎてしまうことをいいます。

 徒長しすぎると正常に育った苗に比べて、虚弱になり害虫に対する抵抗も弱くなるだけでなく、環境の変化も受けやすくなります。

 ネギが徒長しすぎると本来の太さよりも細く味の悪いネギになってしまうと言われていますので、ネギを間引きするときは、その品種によって間引きの株間を考える必要があります。

 九条ネギは、他の品種に比べて細いので株間は狭くても大丈夫です。

 ただ、一般的にネギの間引きの株間は2~3cmくらいと言われていますから、最小でも1.5cmくらいの株間はとる必要があります。

 ネギは、根がしっかり張っているので、ベビーリーフの間引きのように土を押さえなくても、そのまま1本ずつ手で抜いていけば大丈夫です。

 だいたいの感覚で1.5cm~2cmくらいの株間になるように抜いていきました。

 抜くネギの目安ですが、なるべく枯れていそうなネギから抜いていくのが基本なのですが、私のネギはどれもしっかり成長してくれているので、かれてそうなネギがなかったため、長く成長の早いネギは残して、短めのネギから間引くようにしました。

 混み合っていた芽が、だいぶすっきりしました。

 ちなみに、間引きした幼い芽も、ネギの香ばしい味がするので、スープの薬味として使うことができます。

3 九条ねぎの追肥と生育状況

 九条ネギの追肥は、発芽してから50日くらい経過したころが目安です。

 発芽したのが4月1日だったので、5月末に1回目の追肥を行いました。

 追肥の量は、化成肥料を1つのプランターに5gほどを全体にまく程度です。

 あまり、化成肥料を上げすぎると窒素過多になってしまい、ネギの甘みがなくなるばかりではなく、硝酸性窒素という、体に良くない窒素がネギに含まれてしまうので、必要最小限すぎるくらいの追肥量にしておきます。

 追肥は、この1回のみで、追肥した後は、多湿にならない程度に、土がカラカラに乾燥したら水やりする程度で大丈夫です。

 その後の成長は、本当にゆっくりゆっくりといった感じで、以下の成長写真です。

 6月4日の様子

 7月2日の様子(右下の大きいネギは、リボベジネギを一緒に植えたものです(^^;)

 9月2日の様子(この頃になって、ようやく本気モードになってきました(^^♪)

10月2日の様子(9月から10月にかけてが、一気に成長しました!)

 11月2日の様子(収穫サイズまで、もう少しのところまできました)

4 九条ねぎの収穫

 12月半ばくらいになって、ようやく食べ頃サイズになり、収穫を開始しました。

 葉ネギは、園芸バサミで株元から3~4㎝くらいのところを切って収穫すれば、そこからまた、新しい葉ネギが生えてくるので、葉を1本1本切って収穫します。

 私は、切ったねぎはすぐにきざんで、フリーザーバッグに入れて冷蔵庫で保管しています。

 1年かけて育てただけあって、生のまま食べても、とても甘みがあって美味しかったです。

 最初に収穫してから、7回ほどねぎを切り採っていますが、まだまだ、半分くらいは、伸びてくれそうな感じです。

 あと、1か月もすれば、また新しい種まきの時期がやってくるので、ネギを収穫しながら、新たなプランター栽培ができればいいですね。

 ねぎに限らず、3月に入ったら、春・夏野菜の種まき・苗の植栽シーズンがやってくるので、今から待ち遠しいです♪

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