にんじんのペットボトル栽培記録と初収穫

にんじんの育て方

 5月初めに開始したにんじんのペットボトル栽培ですが、種まきから4ヶ月半で、念願の初収穫をすることが出来ました。

 にんじんを収穫するタイミングは、地上に出てきたオレンジ色の頭の部分が3~4㎝以上の長さになった頃です。

 6個のペットボトルで栽培している中の1個が、ついに収穫サイズに育ってくれました。

 ペットボトルを吊り具から外して、茎の部分を上へ引き上げるとスルッと抜けて、簡単に収穫することが出来ました。

 ペットボトルのにんじん栽培は初の試みでしたが、綺麗に育ってくれて嬉しすぎです♪

 にんじんは秋栽培も行うことができ、発芽適温が15℃~25℃のため、今から種まきをして育てることができます。

 今日は、嬉しい初収穫をすることができたので、4ヶ月半の栽培記録を振り返ってみました。

1.ペットボトル作りと種まき

 にんじん栽培用のペットボトルは、他の野菜をペットボトル栽培する時よりも、長めにする必要があります。

 2L用のペットボトルを使って、長さが25㎝くらいになるように、カッターナイフで上部分をカットします。

 次に通気用の穴をペットボトルの底部分に開けます。

 穴を開ける時は、はんだごてを使って開けますが、穴の大きさは径が6㎜ほどで、底の部分に6ヵ所、真ん中部分に4か所の穴を開けます。

 リーフレタスやラディッシュのペットボトル栽培の場合は、ペットボトルの長さが短いため底にしか穴を開けませんが、にんじん栽培の場合、底まで25㎝以上あるので、通気性を考えて、真ん中にも4か所の穴を開けました。

 次に、はんだごてで、フック掛け用の穴を2か所空けて、土を入れて、設置場所に引っ掛けます。

 そして、にんじんの種は1㎝間隔に、深さ1㎝の穴を作って、1つの穴に2粒ずつ、種まきを行いました。

 種の品種は「時無五寸人参」といって、早生種(種まきから収穫までが比較的、短い品種)のにんじんです。

 種まきした後は、土を被せて、たっぷり水やりを行いました。

2.にんじんの発芽と間引き

 種まきから10日ほど経過すると発芽してきました。

 プランター栽培のにんじんは、2回の間引きを行いますが、1回目の間引きは、全ての種が発芽して、全ての芽に双葉が開いた頃、3㎝間隔で間引いていきます。

 指を使って間引きすると土ごと抜けてくるので、ピンセットを使って間引きを行います。

 にんじんのピンセットを使った間引きでは、土を手で押さえなくても、簡単に抜くことができます。

 ペットボトル栽培のにんじんは、1つのペットボトルに1株のにんじんしか育てることができないので、2回目の間引きで、最終的に育てる1つの株に絞ることになります。

 なぜ?1つのペットボトルに1株しか育てられないのに、たくさんの種をまくかというと、にんじんには「共立ち」という特性があるためです。

 これは、特殊なコーティングを行ったペレット種子ではない種の場合は、1つの種だけでは発芽した時に土を持ち上げる力が弱いため、密にまいて複数の新芽で伸びたほうが、隣同士の芽と一緒に力を合わせて土を持ち上げて発芽する特性です。

 今回まいた早生にんじんの種もペレット種子ではないため、1㎝間隔で複数まいて発芽させたので、2回の間引きを行い、最終的には1つの芽だけを残して、育てることになります。

3.2回目の間引きと追肥を行う間隔

 種まきから3週間ほど経過すると、グングン成長を続け、本葉が3,4枚にもなってきました。

 本葉が3,4枚以上になっていたので、株間が6㎝くらいになるように間引きを行います。

 ペットボトル栽培の場合、1つのペットボトルに1株のにんじんしか育てることができないので、この間引きで最終的に育てる株を決めなければなりません。

 ペットボトルの端っこの株は大きくならないことが予想されるので、できるだけ中心近くの株で、元気の良さそうな株を1株だけ残すように間引きを行いました。

 間引きは、手で摘んで、上に抜いたら、土が上がってきたりすることなく簡単に間引きできます。

 これで、何個も出ていた芽を1つに絞れたので、あとは、この1株を大事に育てるだけです。

 そこで大切になってくるのは、土が乾燥した時のたっぷりの水やりと追肥です。

 追肥は、2回目の間引きを行ったタイミングで、最初の追肥を行いました。

 追肥を行う間隔ですが、最初の追肥を行った5月と6月は月に1回の追肥でしたが、7月に入ると高温が続いたので、枯れないように月2回のペースで行いました。

 追肥の肥料は、有機質肥料のボカシ肥料を1株あたり5gの量を与えました。

 7月半ばになると、茎と葉がかなり大きくなってきました。

4.ペットボトル栽培の利点と初収穫まで

 ペットボトル栽培の利点は、その時期ごとの天気に応じて、ペットボトルの場所を移動させることができる点です。

 8月に入ると猛暑日が続いて、にんじんの葉の元気がなくなってきたため、半木陰の場所に移動させました。

 そして、9月に入ってからも順調に育ち、今日、ようやく1つのペットボトルのにんじんが収穫サイズまで育ってくれました(^^♪

 育てていた「時無五寸人参」は、長さが15~20㎝の品種でしたが、4ヶ月以上かけて育ててきたので、とっても嬉しかったです。

 収穫して、すぐに水洗いしたら、綺麗なオレンジ色のにんじんになりました!

 にんじんは4か月以上かけて、じっくりと育てるので、残りのペットボトルの株も、いつ収穫できるか、楽しみになってきました!(^^)!

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