今年の家庭菜園の栽培プランを計画して、春先まで予定していた植え付けする野菜の中で、ただ1つ残っていた枝豆の苗の植え付けを今日、やりました。今日は、とっても良い天気で、来週の天気予報を見ると雨マークが多かったので、絶好の植え付け日和でした。
枝豆栽培の土づくり
枝豆の土づくりは、他の野菜と同じように、植え付け2週間前に苦土石灰を、植え付け1週間前に肥料を土に混ぜてならせておきます。土は、新しい培養土を購入して、pH は6.8くらいなので苦土石灰はまきません。ちなみに、新しい培養土のpHは、ほとんどが弱酸性が中性なので、それだと苦土石灰をまく必要がないと思われるのですが、これは畑などで育てる露地栽培とプランターや鉢で育てる場合で大きく異なってきます。
露地栽培で育てる場合は、新しい土のpHが中性に近くても、苦土石灰を混ぜておく必要があります。それは、露地栽培の場合は、土が雨に降られるため、最近の雨は酸性雨が多いので土がどんどん酸化していきます。酸性に強いじゃがいもなどは、そのままで良いのですが、ほとんどの野菜は弱酸性~中性の土を好むため、酸性にはとても弱いです。そこで、酸性雨に当たっても土の酸化を防ぐことができるように苦土石灰を混ぜておきます。
プランターや鉢で栽培する場合は、雨が降るときに雨の当たらない場所へ移動することができるため、酸性雨に当たることを防ぐことができます。基本的には、水やりは水道水を使用するので、土の酸化がある程度は防ぐことができます。よって、今回の枝豆は鉢で栽培するので、土作りには苦土石灰を混ぜないことにしました。
そして、肥料ですが、マメ科の野菜は、通常の野菜に比べて空気中のチッ素も取り込んで成長するため、肥料のチッ素の成分が多いと葉っぱばかりが生い茂り、さやの成長が妨げられます。そこで、枝豆の肥料は、通常の野菜の肥料(100g/㎡)の半分(50g/㎡)の量を土に混ぜておきます。
今回植え付けする鉢の大きさは、直径が48cmなので、鉢の面積は、半径×半径×3.14=0.18㎡となります。よって、元肥にする肥料の量は、およそ50×0.18=9gとなります。
肥料ひと握りで、およそ30gなので、ひと握りの1/3の量の肥料を1週間前に混ぜておきました。
枝豆の苗の植え付け
さっそく、土の入っている鉢に苗を植え付けます。土に1ポット分の大きさの穴を開けて、土は横に置いておきます。
鉢の深さが30cmあるので、根付きをよくするために、あらかじめ穴の中に水を入れておきます。
水が土の中まで、しっかり浸透したら苗を植え付けます。そして、植え付け後にもう一度、全体に水をたっぷりあげておきます。
どうしても、黒枝豆を栽培したかったので、今回は、「たんくろう」という品種を栽培します。
家庭菜園で育てやすい枝豆の品種
園芸用品店に枝豆の苗を見に行くと、品種名の下辺りに「早生(わせ)」や「中生(なかて)」や「晩生(おくて)」といった言葉が書いてあります。これは、早晩性といって、品種によって
植え付けなどから収穫までの期間の長さの違いがあり、その長さを表したものです。早生は栽培期間が短く、晩生は栽培期間が長く、中生はその中間くらいになります。
今回、私が育てる「たんくろう」は、中生になり、5月に植え付けて8月に収穫するので、収穫期間は3ヶ月くらいになります。ちなみに、私の住んでいる京都の枝豆の代表的品種で「丹波黒大豆」という枝豆がありますが、これは6月に植え付けて10月に収穫するので晩生の種類になります。栽培期間が長いため、その分、豆に旨みが増しておいしく、高価な枝豆なのですが、家庭菜園で育てるには、とっても難しいようです。
参考までに、家庭菜園で育てやすい早生~中生の品種は次のようなものがあります。いずれも温暖地や中間地では、4~5月に苗の植え付けをする品種です。
○富貴・・・白毛の中早生種で、耐暑性にも優れているため、栽培がしやすい。
○いきなまる・・・白毛の早生種で、植え付けから2ヶ月半ほどで収穫できる。5月植え付け~夏収穫する以外にも、夏植え付け~秋収穫も可能。
○湯あがり娘・・・白毛の中早生種ですが、茶豆特有の風味があって味の良さに影響するショ糖の含有量が多い。4~5月に植え付けて、7~8月に収穫します。
○おつな姫・・・白毛の早生種で、甘みとうまみがある茶豆風味に優れている。こちらも早生種なので、2ヶ月半ほどで収穫できます。
○たんくろう・・・黒豆の中早生種~中生種であり(産地によって異なる)、芳香と甘みがあります。5月に植え付けを行い、90日ほどで収穫できます。
枝豆栽培の敵は何と言っても、害虫なので、成長の様子を見ながら、防虫ネットもかけていこうと思います。
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