こんばんは。私が家庭菜園をやっている目的の1つに、家庭菜園は投資にもなり得るし、心も体も健康になるので1石2鳥どころか3鳥にもなり得るということがあります。そんな考えに合うような本を最近、読みました。
「年収200万円でもたのしく暮らせます」著:森永卓郎(PHPビジネス新書)
正直、この本の題名を本屋さんで見て、「200万で楽しむなんて無理でしょ~」と思いましたし、楽しむどころか、高校生の子供が2人いて、私と相方の年収が200万ずつあったとしても、とてもじゃないけど「無理無理。。。」というのが感想でした。
でも、少し立ち読みしていて思ったのは、この本が伝えたいことは、「年収200万円で暮らしなさい!楽しいから。」ということではなく、「たとえ年収が200万になっても大丈夫なように備えておきましょうね」といったことをエビデンスを元に伝えたいのでは?と思ったことです。
この本は、5章構成になっていて、第1章から第4章までは、これから日本という国に起こりうる景気や生活の変化が書かれています。(ほとんどが危機的な内容です・・・)
ただ、私がとても共感したのは、第5章の「都会を飛び出し「トカイナカ」で暮らせ!~自給自足で自律的に働く方法」の内容でした。
なので、第5章の題目だけに惹かれて、買っちゃいました。
トカイナカって?
「トカイナカ」という言葉は、一般的に都心から1時間半くらいかかる都会と田舎の中間的な街を指します。そして、週刊誌の「女性自身」では、住みやすいトカイナカというランキングもあるほどです。私の住んでいる京都の郊外地もトカイナカと呼ばれることがあります。
この本では、トカイナカの魅力として次の点を挙げています。
・家賃や駐車場代などの不動産価格が劇的に安い
・食料品店に頼らなくても、家や地域に食材が豊富にあるので、災害リスクが低い
・田園に囲まれているので農作業がしやすい
・物価がやすい
などです。
そして、都心部での生活は、物価面や災害面からリスクが高いので、魅力的なトカイナカで自分で農業しながら暮らしましょう、といったことが書かれています。
私の感想としては、都心部を離れて物価の安いトカイナカで暮らすことは良いと思うのですが、誰でもできることではないように思います。例えば、年老いた両親が都会で生活していて介護しなければならない時、行きつけの病院が都会にしかないような環境の時、子供の望む学校が都心部にしかないような時、などなど。
理想は分かるけど、誰でもトカイナカには住めないと思います。
でも、この本で共感できるところは、自分で食べる作物を自分で作ってみよう!というところでした。この本では、「自分で畑を借りて育ててみよう」といったことが書かれています。ただ、畑を借りなくても、自分の家で家庭菜園をするだけでも、自分で食べる作物を自分で作る経験は十分できると思いました。
家庭菜園の魅力
10年以上、家庭菜園をやっている私が家庭菜園の魅力というと、とてもたくさんあるのですが、この本が伝えている自給自足のススメとの共通点を伝えると次の点があります。
・いざ、スーパーの野菜がなくなっても、少なからず家に蓄えがある
・ミニ農業であっても、やることがたくさんあるので、時間を持て余さない
・力仕事もあるので、運動不足にならない
・自分で育てて収獲したときの喜びは格別
・自分の考えで自由にできる(=誰にも束縛されない)
などです。
そして、この章の結論として、「すべての国民がどんな形でもよいから、農業を始めてみる。」とまとめられています。
ただ、私個人的には、農業ってするとハードルが高いイメージがあるので、農業じゃなく、家庭菜園でいいんじゃない?って思いました。
家庭菜園と農業との境界は?ですが、家庭菜園=ソフト、農業=ハードという先入観があるんなら、家庭菜園で十分だと感じます。家庭菜園は、プランター1つあれば、家の中でも始められますし、トカイナカに住まなくても、都心部でも十分に始められるからです。
まず、畑を借りて大々的に始めるよりも、プランター1つで種まきから収穫までの喜びを味わってから大きくしていく方が理想的だと私は思います。
ただ、この本で共感したのは、農業でも家庭菜園でも、メリットがたくさんあることです。
もし、今の経済と自給自足に興味のある方は、是非、読んでみてください♪
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