2022年ミニトマト(アイコ)の栽培記録

ミニトマトの育て方

 今年のミニトマト栽培は、4月に苗の植え付けからスタートして、5日前に最後の実を収穫し、全ての株を撤去して終わりました。

 畑での露地栽培2株と鉢植え栽培1株の計3株を育ててきましたが、これまでのミニトマト栽培で最高の収穫数を得ることが出来ました♪

 気候に恵まれたこともあります(猛暑日は多かったけど、雨が少なかったです)が、今年から有機質肥料を与えて、その量も最小限に抑えたことが、結果的には野菜が育つたくましさにつながったように思います。

 そこで、今年のミニトマトの有機栽培の記録を残しておきます。

 ミニトマトの有機栽培に挑戦する方のお役に立てれば幸いです(^^♪

1.有機質肥料(ボカシ肥料)を使った土づくり

 ミニトマトの土づくりは、苗の植え付けの2週間前に土壌酸度計を使って、生育に適正なpHになっていなければ苦土石灰を土に混ぜます。

 4月2日にpHを測定すると6.6でした。

 トマトの適正な土壌酸度は、pH6.0~6.5なので、苦土石灰はまかずに肥料のみをまくことにしました。

 苗の植え付けの5日前の4月11日に有機質肥料のボカシ肥料を土に混ぜました。

 「ボカシ肥料」というのは、油かす、骨粉、米ぬか、牛糞などの植物・動物由来の有機質肥料を発酵させた肥料で、特徴としては、植物に必要な養分を植物・動物性由来の有機質肥料からバランスよく配合されており、あらゆる植物に効くと言われています。

 肥料の量は、1坪(3.3㎡)当たり200gを目安にまきます。

 この畝は、約1.4㎡ほどあるので、80gのボカシ肥料を全体にまいて、最後にしっかり土と混ぜ合わせておきました。

2.アイコの苗の植え付け

 苗の植え付けは、4月16日に行いました。

 品種は、昨年と同様に、ミニトマトの中でも、糖度がとても高く、軽に甘いトマトを育てることができる「アイコ」を選びました。

 「アイコ」は、他のミニトマトの品種に比べて、皮は厚くて食べ応えがあり、糖度が他の品種よりも高いので、我が家では、みんな大好きな品種です。

 まず、植え付け前にマルチを張って植え付けします。

 マルチを張るメリットは、地温の低下を抑え、雨による肥料の流出も防いでくれ、雑草が生えるのを防ぐ効果があります。

 植え付けは、ポットから出した苗の大きさ分の土をマルチの穴の部分から掘って、穴に埋めるように植え付けします。

 苗を植え付けた後、その土を戻して、苗がまっすぐになるように、土を触って苗の向きを整えてあげます。

 この時に、苗を直接、触って整えないように気をつけます。

 そして、植え付けた後は、仮支柱を斜めに差して、麻ひもで茎と支柱を固定します。

 この時に、少し、すきまに余裕のあるくらいで結ぶようにします。

 最後に水やりをして、植え付けが完了しました。

 ミニトマトは、原産地が南米のアンデス地方の乾燥地帯なので、乾燥と暑さに強いため、5月中旬くらいまでは、過度に毎日、水やりを行う必要はないので、2~3日に1回程度の水やりを行いました。

3.支柱立ては2本仕立て栽培

 植え付けから20日ほど経過すると、苗の高さが30㎝ほどに伸びてきました。

 ミニトマトを育てる時の支柱の立て方は色々とありますが、家庭菜園では2本仕立てで育てるのがおススメです。

 理由としては、家庭菜園ではスペースが限られているため、葉や茎を広げすぎるとこができないことと、2本仕立てへの誘引方法は簡単だからです。

 そして、途中で側枝がたくさん伸びてきて、2本仕立ての支柱で足りなければ、後で3本~4本仕立てに変えて支柱を増やすこともできます。

 昨年までは、我が家のミニトマトも2本仕立てで十分でしたが、今年は生長が良かったので、最後は4本仕立てになっていました(^^;

 本支柱の長さですが、180㎝の長さのものを使いました。

 ミニトマトは初夏から一気に葉と茎が伸びてきて、支柱の高さが210㎝や240㎝でも十分に育ち、それだけたくさんのミニトマトも採れますが、高さを180㎝までに抑えることによって、収穫量は減りますが、それだけ糖度の高いミニトマトが採れることができます。

 支柱は、真ん中の仮支柱の両側(畝のすその位置くらい)に立てて、途中で倒れないくらいに、しっかりと土の中に差しておきます。

 あとは、ミニトマトの枝が伸びてこれば、主枝を片方の支柱へ、側枝をもう片方の支柱へ誘引していきます。

 鉢植え栽培の場合は、リング式支柱を使うと便利なので、そちらを使用しました。

 リング式支柱は、色んな野菜の栽培にも使えるので、鉢植え栽培を行う場合、1つあれば、とっても重宝します♪

4.ミニトマト有機栽培の追肥のタイミングと量

 昨年までのミニトマト栽培は、主に化成肥料を使用して、育てていましたが、今年は、土づくりの段階から有機質の肥料を使って育てました。

 将来的には、全ての植物を有機栽培したい思いがあるのですが、本当に化学肥料よりも、「環境に良いのか?」「おいしい野菜が育つのか?」「そもそも、栄養の詰まった野菜に育つのか?」

 それらを、自分でやってみて、感じて、今後の家庭菜園に生かしていきたいので、「とりあえず、やってみよ♪」くらいの感じで始めました。

 最初の追肥は、苗の植え付けから、約1ヶ月経過した5月11日に行いました。

 最初の土作りの元肥は、1.4㎡の広さの畝に80gのボカシ肥料(有機質肥料)を施肥しましたが、追肥は1株に10gの量の肥料を与えました。

 大きな袋に入ったボカシ肥料を毎回、計量して追肥するのは面倒なので、あらかじめ計量カップで10gの量の位置に線を引いておくと、毎回、量を計らなくても良いので、楽に追肥を行うことができます。

 追肥は、この10gのボカシ肥料を株元の周りにまいて、水やりを行うだけです。

 最初の追肥以降は、3週間に1回、同じ量の追肥を行いました。

 7~8月の猛暑日が続いた月だけは、株が夏バテするのを防止する目的で、その頻度を縮めて、2週間に1回の追肥を行いました。

5.脇芽取りと先端の摘芯作業

 5月下旬になると、葉が大きく育ち、花も開花して、最初の実が着果してきました。

 この頃から、枝と枝の間に脇芽が出てくるので、脇芽取りを行います。

 わき芽は、3㎝~5㎝の長さになってから摘み取ったほうが、ミニトマトの生長にとっては良いです。

 これは、わき芽は枝と枝の間の「成長点」と呼ばれる部分に出てきて、この部分を若い間に摘み取ってしまうと、ミニトマトが勘違いして成長を止めてしまう可能性があるからです。

 よって、わき芽を摘み取る長さの目安は、3㎝から5㎝くらいの時がベストです。

 脇芽取りは、ウイルス伝染予防のため、園芸バサミは使わずに手で摘み取ります。

 そして、6月下旬になってくると、主枝の長さが180㎝の支柱の高さを越えてきました。

 ここまでの長さになったら、先端を切って(摘芯)草丈を止めました。

 これは、脇芽取りと同じ理由で、これ以上、上へ養分を流さないことによって、下に付いた葉や実に養分を充実させるためです。

 また、植物全体に言えることですが、枝を上へ上へ伸ばしすぎると「徒長」といって、本来、充実させたい花や実が成長せずに、枝や葉が成長しすぎてしまいます。

 これらの理由から、ミニトマトは、主枝と側枝の先端が支柱の高さになったら、それぞれの先端を園芸バサミで切る摘芯作業を行います。

 主枝は、さすがに手で切ることはできないので、きれいに洗った園芸バサミで先端を切ってしまいます。

6.アイコの初収穫と今年の収穫量

 今年の初収穫は7月2日でした。

 ミニ畑の露地栽培も鉢植え栽培も、たくさんの実を付けてくれました。

(7月初めの猛暑続きで、葉はお疲れ気味ですが・・・)

 7月に入ると他の夏野菜も、たくさん採れました。

 そして、今年のミニトマトの収穫量ですが、7月は308個、8月は287個、9月は50個と、合計645個のアイコを収穫することができました。

 ちなみに、最後の収穫は9月24日だったので、3ヶ月にわたってミニトマトの実を採ることができました。

 そして、糖度のほうも、7月中旬から8月いっぱいまでに採れた実は、ほぼ7%を超えたので、たくさんの甘い実を採ることができました。

 これだけ、たくさんの実が採れたのは、栽培管理を適切な時期に行うことができたことと、ボカシ肥料を使った土作り・追肥が良かったこと、そして、何よりも今年の夏は雨が少なく天候に恵まれたことでした。

 野菜作りは思うようにいかないことも多いですが、上手にできた時の喜びとその野菜を食べることができる嬉しさは、格別ですね☆

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