一昨日に、ミニ畑の畝に植えていたじゃがいもの収獲を全て終えました。じゃがいもは植え付け前の芽出し、植え付け後の数週間は雨にさらさない、成長後の土寄せなど、気を付けなければならないポイントさえ押さえとけば、放ったらかしでも成長していくので、育てやすい種類の野菜です。ちなみに、園芸用の培養土の袋を使っても育てることができるので、畑がなくても育てることができます。3月初めから一昨日の収獲までの栽培記録をまとめましたので、来年に向けてのじゃがいも栽培に興味ある方のお役に立てれば嬉しいです♪
1 じゃがいもの芽出し
2月下旬から3月に入った頃に、ホームセンターにじゃがいも栽培用の種いもがたくさん売り出し始めます。メークイン、男爵いも、シャドークイーンなどありましたが、やっぱり、ホクホク系の代表格の男爵いもを購入しました。種いも6個で400円ほどでした。
じゃがいもの種いもを土に植えて育てていきますが、植える時に芽が動き始めた状態の種いものほうが成長しやすいので、植える前に芽出しという作業を行います。これは、じゃがいもには、ある時期まで芽が全く伸び始めない休眠状態になる時期があり、それが終わると芽が出始めるので、買ってきた種いもは、すぐに土に植えずに2週間ほど太陽に浴びせて、休眠状態から目覚めさせ、芽を出してあげる必要があります。まだ、3月は、最低気温が0℃近くになる日もあったので、ベランダに設置しているビニル付き菜園棚に置いて、太陽の出ている昼間は日光に当て、夜はビニルを閉じて低温になりすぎないように気をつけていました。
2 じゃがいも栽培の土づくり
種いもの芽出しを2週間ほど続けるので、その間に土づくりを行います。根菜類の野菜の適正な土壌酸度は、弱酸性(pH6.5~6.8くらい)から中性(pH7くらい)に調整しますが、じゃがいもは他の根菜類に比べて酸性の土が適しているので、適正な土壌酸度は、pH5.0~5.5です。土壌酸度計で測定したところ、私の畑の土壌酸度は6.5だったので、苦土石灰はまきませんでした。元肥は、堆肥と有機配合肥料を植え付けの1週間前に混ぜておきました。
3 芽出しの状態と植え付け
3月9日に種いもの芽出しを始めて、18日後の27日に確認したら、種いもから6,7箇所、芽が出ていました。ちなみに、芽の大きさは3~5mmくらいが、植え付けの目安なので、この日がちょうど良い植え付けの日になりました。
種いもを植え付けするときの注意点ですが、種いものサイズが40~60gがちょうど良いサイズなので、それより重いサイズの種芋は、半分に切って植え付けを行います。重さを測ったところ、私の種いもの6個中、2個は65gで、4個は90g以上あったので、この4個は半分に切って植え付けすることにしました。
種いもは、植えた後に土を厚さ5cmくらい被せるので、およそ10cmの深さの穴を畝に掘ります。植え付け間隔は、25~30cmは必要なので、畝の長さ135cmに合わせて25cm間隔で植え付けすることにしました。
この他にも種いもが余っていたので、2個、隣のツツジを植えていた横の隙間に植えておきました。
4 じゃがいも植え付け後の雨の日の管理
じゃがいもの植え付けは雨の日を避けて行われますが、これは、土が乾燥しているほうが風通しが良く、良く育つためです。そして、植え付け後も、芽が5cmほどに、しっかりと成長するまでは、土を乾燥気味に育てた方が良いので、雨の日はマルチを上から被せて、雨に当てないようにしていました。
4月の大雨の日は4日程度でしたが、その度に上の写真のようにマルチを被せて防雨していました。芽出しの成長が早かったので、これが結果的には良かったように思います。
5 じゃがいもの芽かきと1回目の追肥・土寄せ
3月27日に植え付けした後の成長ですが、1ヶ月後には、茎の高さが20cm以上になっていました。
1つの種いもから3~5箇所の芽が出てきました。このまま、育ててしまうと、たくさんの実ができますが、1つ1つの実が小さくなってしまい、小さいじゃがいもや太陽に当たって緑色に変色したじゃがいもはソラニンという有毒物質を含んでしまうため、食用にはできません。そこで、1つ1つのじゃがいもの実を大きく育てるために、1つの種いもの元気そうな芽を2つ残して、残りの芽は園芸バサミを使って茎の根元から切り採ります。
そして、芽かきを行ったこの日に、追肥と土寄せを行いました。追肥は、化成肥料を使いますが、じゃがいもは根を大きく育てるので、根を成長させるのに良いカリウムの配合が多めの化成肥料をまきました。追肥の量は、30g/㎡を目安に、それぞれの株の周りに均等にまいていきました。
追肥を行ったと同時に土寄せも行います。この土寄せを行う目的は、じゃがいもが成長して茎が伸びてくると種いもの上に収獲するじゃがいもの実を付けます。この時に土が浅いと、地上に出てしまい、太陽を浴びてソラニン(有毒物質)を発生させてしまうので、これを防ぐために畝の横の土を上に盛って土寄せを行います。
土寄せする土の量ですが、元々の土の高さからプラス5cmくらい土が盛られるように土寄せを行います。
芽かきも土寄せも行って、畝がすっきりしました。
この後、2週間くらいで蕾が付いて花が咲き出すので、そのタイミングで2回目の追肥と土寄せを行いました。(5月10日)
追肥の量と土寄せの方法は、1回目と全く同じやり方で大丈夫です。
6 種いもの植え付けから3ヶ月後の初収穫と4ヶ月後のベストの収獲
6月に入ると、葉が黄色くなり、茎が地面に1本倒れてきました。そろそろ、収獲かな?と思い、一番、葉の枯れている根元を掘り起こして実の成長具合を確かめてみました。じゃがいもの収獲は、土が湿っているといもが腐りやすくなるので、晴れた日の土が乾いている時に行います。
これは、よいサイズ!と思い、一気にこの株を引き抜きました。
確認したじゃがいもがたまたま、良いサイズで、他は小ぶりなサイズでした。まだ、収獲するのには早すぎました。合計の重さは214gでした。
その後、6月30日にツツジの間に植えていた2株から収獲でき、この時の収穫量は302gでした。
そして、梅雨の合間の7月4日に、晴れる時間があり、土も乾燥していたので、畝の全てのじゃがいもを収獲しました。
この日の収穫量は2218gだったので、全部の収穫量は2734gでした。最初の種いもが6個だったので、とってもたくさん育ってくれました。
6月に収獲したじゃがいもを使って肉じゃがを作りましたが、新じゃがの男爵いもの味は格別でした。特に皮が薄くて実がたっぷり詰まっているので、皮むき器を使わなくても、たわしでこするだけで皮がむけました。
冒頭にも書きましたが、じゃがいもは、ポイントポイントの作業さえ、きっちりやっとけば、水やりもこまめにしなくても良いので、育てやすく、炭水化物の野菜は少ないので、是非、挑戦してみてほしいです♪
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