リボベジした水菜に液体肥料を追肥

リボベジ

 4日前に根っこを水に付けてリボベジに挑戦した水菜ですが、今のところ少し葉が成長したかな?というくらいで、それほど変化はありません。そこで、すぐにしなくては!と思いつつ、なかなか買いに行く時間がなくて、できなかった液体肥料の追肥を行いました。

リボベジに液体肥料が必要な理由

 本来、植物が育つためには、水だけではなく、肥料や微生物などの栄養分を吸収して育っていきます。ところが、普通の水道水に浸けて育てるだけだとその肥料が全く含まれていません。そこで、リボベジするときには、野菜の根を付けて水耕栽培する水に肥料を含ませることによって、野菜の成長を促すようにします。

 そして、その液体肥料ですが、土耕栽培用の肥料を使うと土に含ませて効果を発揮する肥料なので、野菜が上手く育ちません。そこで、水耕栽培でリボベジする時には、水耕栽培用の肥料を使います。

 本当は、有機質の液体肥料が良いのでしょうが、これは腐りやすいという欠点があります。そこで、今回のリボベジでは、水耕栽培用で化成肥料の液体肥料を使うことにしました。

水耕栽培用の液体肥料ってどれが良いの?

 ①ハイポニカ液体肥料(協和株式会社)

 この液体肥料は、A液とB液との2種類の液体肥料があり、水500mlに対してそれぞれの液を1mlずつ混ぜて500倍希釈にして使用します。

 A液に含まれている成分は、窒素 1.0、水溶性りん酸 3.8、水溶性加里 5.5、水溶性苦土 1.0、水溶性マンガン 0.027、水溶性ほう素 0.055となっており、

 B液に含まれている成分は、窒素 3.0、水溶性加里 3.9となっています。

(いずれも成分割合)

 何故?、A液もB液も同じ成分なのに2つに分かれているんでしょうか?

 それは、液体肥料特有の理由があるようです。液体肥料を1つのまま濃縮して配合するとある成分が結合して沈殿してしまい、植物が吸収できない形になってしまうようです。そこで、ハイポネックス液体肥料は、2本に分けて配合しているようです。

 ②微粉ハイポネックス(HYPONeX)

 園芸用肥料では有名なHYPONeX社の肥料で、アメリカ製です。植物の生育に必要な様様な栄養分をたくさん含んでいて、水に溶けてすばやく効く速効性の肥料です。

 成分は、窒素6.5、水溶性りん酸6.0、水溶性加里19.0、水溶性苦土2.0、水溶性マンガン0.005、水溶性ほう素0.030となっています。カリウムが多いのが特徴ですね。

 ③OATハウス1号(OATアグリオ株式会社)

 OATアグリオ株式会社は、2010年9月28日に大塚化学株式会社から分離独立した会社です。主な事業内容は、防除技術・施肥灌水技術・バイオスティミュラントを通じて食糧増産技術を開発し、製品化している会社です。このOATハウス1号の成分は、窒素10.0、水溶性りん酸8.0、水溶性加里27.0、水溶性苦土4.0、脂溶性マンガン0.10、脂溶性ほう素0.10となっています。

 このなかでは、リボベジに必要な葉と根を生長させる要素、窒素とカリウム(水溶性加里)が多い方が良いのでOATハウス1号が良かったのですが、私が読んでリボベジに挑戦しようと思った「キッチンからはじめる再生栽培」では、微粉ハイポネックスが紹介されていたので、今回はこれを使うことにしました。

リボベジの液体肥料の使用方法

 まず、私がリボベジしている容器に入れる水はおよそ200mlなので、500mlのペットボトルを用意します。そして、ペットボトルに200mlの水を入れて、その中に微粉ハイポネックスを入れます。水1000mlに対して、1g入れるので、200mlの水だと0.2gの肥料を入れることになります。

 緑の計量スプーンは、肥料に付属しています。この1杯で1gなので、およそ2g分(1/5杯分)の肥料を入れます。

 肥料を入れた後は、ペットボトルの蓋をしめた、上下に振って、肥料が水に溶けるようにします。

 肥料が溶けたら、水を容器に入れます。

 最後に水菜の根を入れて、根と茎の長さの1/3程度が水に浸かるようにします。

(肥料を入れた水の交換時は、水菜をスポンジごと引き上げて、根が机などに触れないように置いておきます。)

 さて、どこまで葉が復活するのか、楽しみですね。

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