ぶどうの木の伐採(害虫駆除)

病害虫への対応

 こんにちは。昨日は、全国的に大雨で、京都も1日中雨で、時折、激しく降っていました。収穫間近のいちごの様子がとても気になった1日でした。一夜明け、今日見てみると、何とか元気なまま乗り越えてくれたいちごもありますが、続く雨でカビが生えてしまったいちごもありました。

 まだ、梅雨は続くけど、何とか頑張ってね♪

 さて、そのいちごの近くで育ててきたぶどうの木ですが、5月に入ってから、木の周りに蜂みたいな虫が、ブンブン飛んでるな~って思ったのも束の間、それが「ブドウスカシバ」という、ぶどうにとっての害虫だと分かったのが、ちょうど1週間前でした。あれから、この害虫について色々と調べていると、今年の収穫を断念するだけでなく、ぶどうの木そのものもダメになってしまう恐れがあることを知って、休みの日の今日、あわててぶどうの木の伐採を行いました。

ブドウスカシバに浸食された木の伐採方法

 伐採する前に「ブドウスカシバ」について、説明します。この害虫は、全国的に生息していて、蛾の一種です。(外見は、蜂にそっくりですが、毒はもっていないので、刺されたりする心配はありません。※但し、幼虫は毒針を持っているので、間違っても手で触ってはいけません。)5~6月の新梢に卵を産み付け、10~15日で幼虫になり、そこから枝の中に侵入していって越冬します。そして、翌年の5~6月に枝の中から穴を開け、羽化して枝の外に出現します。

 ということは、今年、ブンブン飛んでいたこの蛾は、去年の芽がどんどん出て、葉が大きくなっていた頃に、すでにやってきていたんです。お、恐ろしい・・・

 この害虫に浸食されていたら、中は枯れていたり、成虫に羽化した後は枝に丸い穴が空いているので、その枝は、伐採して処分するしかないんです。

 まずは、枝の先から見ていきました。

 昨年、たくさんの実をぶら下げてくれた木を伐採するのは、とても悲しかったですが、木そのものは何とか守らないとっ!と思い、枝をチェックしながら伐採していきました。浸食された枝は、すぐに折れるので、園芸バサミで切っていきました。

 ここは、主幹に近づいた枝ですが、ここまで浸食されていました。どんどん枝を切っていきます。

 そして、結局、枝が浸食されていないのを確認した場所は、木の根元から1mあたりのところでした。

 ここからまた枝を伸ばして復活してほしいので、先端の枝以外の芽は、ついでに取っておきました。

 伐採した後の木の先端からは、樹液がどんどんあふれてきました。まだ、元気そうなので一安心です。しかし、また、やつがやってきたら大変なので、事前に対策できないか調べてみました。

ブドウスカシバの対策

 一般のぶどう農家は、この害虫対策として薬剤散布を行っているようです。主な種類として、パダン、フェニックス、スミチオン、といった種類があります。私は家庭菜園で無農薬栽培をしているので、使ったことも名前すら知りませんでした。どれも、農薬と言われる殺虫剤成分なので、木全体に散布すると効果があるようです。

 でも、家庭菜園で木1本育てているだけなので、「無農薬で続けていきたい」そう思って、無農薬で何か対策ができないかも調べてみましたが、これといった対処方法は分かりませんでした。ただ、できることと言えば、発生しやすい5~6月の葉の状態をチェックして、枯れた葉があれば被害を確認して葉を取ってしまうことと、常に幼虫がいないか確認して、いたら捕まえて殺虫してしまうことくらいのようです。

 私のぶどうの木は、すっきり伐採して、枝も全て処分してしまったので、来年以降、やつが出現しないか注意していこうと思いました。

 ふう~、やれやれ、です。。。

 

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