昨年の11月19日に苗を植えつけた一季なりいちごの「章姫」ですが、4月に入ってから花も開花して、葉も大きく育ってきました。
いちごが実を付けるには、開花した花がミツバチなどの訪花昆虫を通して受粉しなければなりませんが、我が家のミニ畑は蜂がやってくる環境にはありません。
そこで、今朝は、一雨来る前に人工授粉の作業を行いました。
1.いちごの人工授粉の必要性
植物が実を結実させるためには、花の授粉という行為が必要です。
これは、開花した花のおしべとめしべを授粉させる行為です。
この授粉には、「自家授粉(じかじゅふん)」と「他家授粉(たかじゅふん)」という2種類の授粉があり、自家授粉というのは1つの同じ花におしべとめしべが付いていて授粉することであり、他家授粉というのは別々の花におしべとめしべが付いていて授粉する行為です。
いちごは、1つの花におしべとめしべが付いているので、自家授粉が行われて、実が結実します。
上の写真のように、いちごの花の場合は、おしべの花粉がめしべに付くと授粉したことになります。
このおしべとめしべが授粉して実を結実させるのですが、自然のいちごやいちご農園などのビニルハウスで育てたいちごは、蜜蜂などの訪花昆虫を使って授粉させます。
これは、花の蜜を吸いに来たミツバチの体に花粉が付いて、自然に他の花に授粉していくためです。
しかし、家庭菜園などで育てたいちごは、簡単にミツバチが飛んで来てくれませんので、人間の手で授粉させる必要が出てきます。
2.人工授粉の方法
人工で授粉させるためには、おしべとめしべをそれぞれ傷つけないように花粉を移してあげる行為が必要となります。
そこで、活躍するのが耳かきのふさふさの凡天や綿棒などです。
我が家のいちごは、毎年、綿棒を使って人工授粉しています。
色々と試しましたが、綿棒が一番、花粉の付きが良いからです。
まず、おしべを綿棒の先で優しくこすってあげて、綿棒の先が黄色くなったら、めしべに優しく付けてあげます。
ちなみに、別の花のおしべの花粉の付きが良くなかったら、花粉が良く付いたおしべの花粉を異なる花のめしべに付けてあげても大丈夫です。
次に、葉もたくさん、生えてきたので、「葉かき」作業も行っておきました。
3.いちごの葉かき方法
いちごの葉かきを行う理由は、2つあります。
まず、1つは、葉がたくさんあり過ぎても余計なところに栄養を持って行かれるので、余分な葉は切り取る(葉かきって言います。)必要があります。
ここで、注意したいのは、いちごの葉は太陽を浴びていちごを成長させる役割があるので、日の当たらない下の方に生えていて、枯れかかっている葉から順番に葉かきを行います。
そして、もう1つの理由が、葉が多すぎると虫が寄ってきやすくなります。
特にアブラムシやナメクジには要注意です。
私のミニ畑では、以前にナメクジに白菜をやられた経験があるので、ナメクジ除けは1週間に1度は撒いています。
葉かきの方法は、葉が重なり合っている下の方の葉を目安に、きれいに洗った園芸バサミで茎の根元を切っていきます。
ハサミを使うとウイルスが伝染したりする心配がある場合は、手で摘み取っても大丈夫です。
これで、株の葉もすっきりなったので、今後は、花が咲いていったら、こまめに人工授粉して着果するのを楽しみに待つことになります☆
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