レモンの木にコナジラミが出現した!

レモン

 数日前からレモンの木に水やりをした時に1,2mmほどの大きさの白い虫がたくさん飛び回るようになりました。おまけに水をまいた時だけでなく、木を揺らしただけでも、たくさんの白い虫が飛び回り、また、葉に戻っていく光景が繰り返しありました。

 ぱっと見ただけでは、いるのかいないのか分からないくらいの小さい虫です。

 「これは、やな予感???」と思って調べてみると、この白い虫は、「コナジラミ」というレモンにとって、とても有害な虫であることが分かりました。

 そこで、早速、このコナジラミの生態を調べて、対処することにしました。

レモンにとって有害なコナジラミって?

 正式な名称は、コナジラミというのは、コナジラミ科という昆虫の科名で、種類だけでも、何と!1500種以上いることが分かりました。シラミという名前ですが、目分類(コナジラミは、甲虫目に属します。)で分けると、ヨコバイ目に分類され、アブラムシの仲間になります。

 今も悩まされているアブラムシと同じ仲間なんですね。

 発生しやすい時期ですが、春から秋にかけての温暖な時期に発生し、ピークは4~6月と10~11月が最も多い発生時期です。体長は種類によっても異なりますが、およそ0.5mm~2mmくらいの、目に見えるか見えないくらいの大きさです。

 この虫の代表的な種類の特長ですが、体の色が、「オンシツコナジラミ」は淡緑色、「ツツジコナジラミ」は白いロウ物質でおおわれたような感じで、「ツバキコナジラミ」は黒く光沢のある体をしています。他にも白い粉をまとった種類や体の緑に白く長い毛が生えているものなどもあります。おそらく、私のレモンの木に出現したコナジラミは、真っ白で粉や長い毛みたいなものは見られないことから、「ツツジコナジラミ」のように思います。

 そして、このコナジラミのやっかいなところは、多くの葉や花の汁を吸いとる直接被害だけでなく、ウイルス病を伝播する間接被害を起こすこともあり、コナジラミが伝播するウイルス病で代表的なものに「すす病」があります。特に、トマトやキュウリを栽培する場合には、1株を全滅させてしまうこともあるらしいので、要注意です。発生時期が、春から秋にかけて発生するので、耐寒性には弱い害虫ですが、温かく風通しの良くない場所に発生しやすいです。

 コナジラミは主に植物の葉の裏に幼虫として現れ、成虫になると足が退化し、葉裏に固着し寄生します。なので、幼虫の間であれば、葉を拭き取って綺麗にしてやることによって、ある程度は減らすことができますが、繁殖力が強いため、一度発生してしまうと完全に退治するのは困難です。そこで、まだ、成虫が少ないうちは、牛乳と水を1:1の割合で薄めたものを散布して駆除したり、お酢をまいてそれ以上増やさないように対処できますが、多くの成虫が発生している場合は、殺虫剤を使うしか手段がありません。特に、周りで別の野菜も育てている場合は、ウイルス病の被害が広がる可能性もあるので、すぐに殺虫剤を散布して駆除する必要があります。

 私のレモンの木の周りは、結構な数、飛んでいるので、本当は農薬は使いたくなかったんですが、他の野菜のことも考えて殺虫剤を散布することにしました。

殺虫殺菌剤を散布してコナジラミを退治!

 レモンの木には、1ヶ月ほど前から害虫対策として、「やさお酢」をかけていましたが、その前から卵を産み付けられていたようで、効果はありませんでした。特に「やさお酢」は、葉の上からしか散布していなかったので、コナジラミが寄生しやすい葉の裏までは気にかけていませんでした。

 葉の表面よりも裏面のほうが、たくさん付いていました。

 葉の様子を見ると、やはり「すす病」の黒いまだら模様が少し現れ始めています。まだ、葉全体がこのような症状にはなっていないので、早めに気づいて良かったです。何でも、早期発見・早期治療が大切ですね。

 早速、ホームセンターで購入した殺虫殺菌剤(農薬)を散布しました。

 農薬を使うのは数年ぶりで、なるべく食品由来の成分を多く含んだものを使いたかったのと効果の評価が高かったので、住友化学園芸の「ベニカマイルドスプレー」を散布しました。

 この農薬は、ノズルを回して、集中散布とワイド散布を選んで散布できます。ちょっとしたことですが、当てたくない野菜などがあるときに、とても便利です。

 散布した途端に、コナジラミ達がいっせいに飛び回り始めました。葉についていたコナジラミは半分くらい即処理できました。

 ただ、この農薬は、卵には効果がないので、恐らくしばらくは、また成虫になってウヨウヨ飛び回り始めるので、1週間に1回くらい散布していく予定です。

 どうか、効果が現れて、全滅してくれますように・・・

コメント